放電プラズマ焼結法(SPS法:Spark Plasma Sintering)は、取扱い操作の容易さ、ランニングコストの低廉さ、
焼結技術の熟練不要、材料を選ばない多様性、ハイスピード焼結等々の特性をもち、金属、セラミックス、ポリマー、コンポジット材料をはじめ傾斜機能材料、
ナノフェーズ材料、熱電半導体材料など広範囲の材料を対象として先進新材料の合成・加工を可能とする焼結法です。
無加圧焼結やHIP法のような変形がなく、従来の一般焼結法では成形できなかった材料の焼結も可能です。
ホットプレス法(HIP)に比べ消費電力もおよそ1/3~1/5という省エネ型。マテリアルイノベーションからプロセシングイノベーションまでを実現する
一貫融合加工技術として注目を集めています。
放電プラズマ焼結法
SPS法とホットプレス法の特性比較
SPS法 | ホットプレス法 | ||
温度傾斜焼結 | ◎ | × | |
---|---|---|---|
粒界制御焼結 | ◎ | × | |
微細組織構造制御 | ◎ | × | |
昇温速度 | 速い | 遅い | |
焼結時間 | 昇温 | 短い | 長い |
保持 | 短い | 長い | |
均一焼結 | ○ | ○ | |
拡張性 | ◎ | △ | |
生産性 | ◎ | △ | |
設備投資 | ○ | △ | |
ランニングコスト | ◎ | △ |